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ベテランの嬉しい話題

ベテラン選手の頑張りには、自分も励まさされます(嬉)。
自分がそういう年齢だからなのですが(汗)、でも嬉しいですよね。

河原、驚きの投入 1イニング無失点、完封リレー演出

帰ってきた。決してあきらめなかった場所に、河原純一投手(36)が2年ぶりに仁王立ちした。巨人、西武を渡り歩き、1年のブランクを経たさすらいの投手が、野球人生の総決算を求めてたどり着いた中日で、堂々のデビューを飾った。8回1イニングを無失点。ベンチへ戻る表情は全盛期のようにポーカーフェース。ナイン総出のハイタッチを平静に受け止めた。

 「マウンドに上がって、『そうだ。ここがナゴヤドームだ』と思いました。何かフワフワした感じでした」

 驚きの投入だった。「1-0」で迎えた8回。これまで通りの継投なら、セットアッパーの浅尾、もしくは平井だったはず。そんな大方の予想に反して「河原」。07年8月31日の楽天戦以来、632日ぶりとなる復帰戦だった。

 落合監督は「(河原は)経験もあるし、どっかで使わないと。一番苦しいところで使えばいい」と言う。浅尾らが不安定な投球を続けている今、ベテランの「経験」にすべてを懸けたのだ。

 信頼に河原は応えた。最速は140キロ。コーナーを突く投球術は全くさび付いていなかった。最後は2死二塁で4番小谷野をフォークで空振り三振。「甘くなるくらいなら、ワンバウンドでもいいと思っていた。そのあたりは冷静に考えられた」と、笑顔で振り返った。

 昨年の今ごろは、母校の駒大などで後輩らと一緒に練習していた。見通しの立たない毎日。それでも日本でプロに復帰するという意思は変わらなかった。「海外でのプレー? 頭になかった。日本の野球がどれだけレベルが高いかも知っている。そこでプレーしたかった」。西武を戦力外になる原因になった右ひざの故障を癒やしつつ、ひたすら汗を流していた。

 昨秋中日にテスト入団がかなってからは、2軍のナゴヤ球場へ自転車で通い詰めた。かつての巨人のリリーフエースが、裸一貫になって出直した。強い決意が復活への道筋をつくった。

 「きょう抑えたからといって喜んではいられません。まだ先がある。一球一球しっかり投げたい」。手薄なブルペンに頼もしい男が加わった。(木村尚公)


46歳工藤 2年ぶり白星 村山実さん超え223勝

お立ち台に上がった球界最年長左腕の目は潤んでいた。横浜の工藤は1点ビハインドの9回にマウンドに上がり1イニングを完全リリーフ。その裏、内川に逆転サヨナラ打が飛び出し、2007年9月26日の阪神戦以来、実に607日ぶりの白星をつかみ取った。46歳20日での今季初勝利は自身のセ・リーグ最年長勝利も更新する快記録だ。

 サヨナラ劇を呼び込んだのは間違いなく、工藤のはつらつとしたピッチングだった。わずか3球で2死とすると、最後は打率4割超えの“天才草野”を141キロのストレートで空振り三振に切って取った。

 これで、田代監督代行にも就任後初の本拠地白星をプレゼントした46歳は「ヒーローじゃないけどね。ごほうびということで」と頭をかいた。昨季は連続シーズン勝利記録が23年でストップ。待望の白星だったはずだが「中継ぎに回ってからは勝ち星うんぬんは関係ない。チームが勝てばいい」と、フォアザチームを強調した。

 球界初の実働28年目を迎えた今季は初登板となった4月8日の巨人戦でまさかの5回8失点KO。名球会左腕にとって屈辱ともいえる中継ぎ転向案を受け入れ、復活にかけた。シュート、カットボールといった「リリーフなら効果的」なボールを習得。セットアッパーの座をつかんだ。

 愛工大名電時代、他の部員がスクールバスを利用する中、高校からグラウンドまで片道10キロ以上の道のりを毎日走って通い、投手としての礎を築いた。約30年たった今でも「走ることが一番大事」と話し、春季キャンプでは休日返上で走り込みを欠かさなかった。限界説を吹き飛ばし、村山実(元阪神)を抜いて史上単独13位の223勝目。不死鳥左腕はまだまだ走り続ける。(臼杵秀之)

by lindsey3000 | 2009-05-26 22:53 | プロ野球


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